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■資料説明■

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●その他資料写真

土製人形(志摩町/御床松原遺跡)


金銅装太刀(志摩町久米出土)
小太刀の一部です。刀身は錆がひどく朽ちかけていますが、残されたと切羽、
柄頭を飾る金具は金色に輝き、往時の威容をしのばせます。
この小太刀は随所に金メッキが施された黄金色に輝く太刀だったのです。
6世紀末から7世紀にかけての古墳時代の終わりごろのもので、
持ち主は久米一帯を束ねた長だったのでしょうか。


装身具(丸隈山古墳/神在/篠山)
装身具は埋葬された死者の身体を直接飾った遺物です。
出土する遺物の多くはガラスや石製の玉製品ですが、耳飾りや冠などには金銀を用いた金属製品もあります。
砂魚塚1号墳では綴った状態の首飾りが発見されました。



内行花文鏡(前原市本 林崎古墳 径17.3cm)
林崎古墳は長野川中流東岸の丘の上にある全長30m足らずの小さな前方後円墳で
長野川流域では最古の古墳とみられます。
発見者によると、銅鏡は玄武岩の板石を組んだ箱式石棺の中におさめられていたそうです。
鏡面にはわずかでありますが、朱(赤い顔料)が付着しています。
石棺の中に朱をまく儀式がおこなわれていたのでしょう。


獣帯鏡(前原市泊一区 径17.7cm)
鏡の表面には朱と一緒に織物が付着していて、大切に収められていたことをうかがわせます。この分析を行えば織物の材質、織り方など、当時の紡織技術がわかります。鏡の模様ははっきりしませんが仙人と6体の獣を肉彫式に表現した半肉彫獣帯鏡と呼ばれる銅鏡の一種です。泊一区には大日古墳など銅鏡出土を伝える古墳などがあり、本鏡に関する情報は糸島の古墳時代を研究する上で欠かせないものになります。



※このペ−ジの文面および写真は前原市伊都歴史資料館発行「糸高の博物館」から多く使わせていただきました。