私たち生物・化学部は、顧問の伊東先生のご指導の下、月曜日、水曜日、
金曜日の週三回に実験や生物の飼育、観察や実験を行う部活動です。
主な活動内容は、文化祭、中学生体験入学と新入生オリエンテーションでの化学実験
や生き物の採取、観察です。たとえば、オカダンゴムシの、生態を利用した『ダンゴム
シ迷路』を作り、生態の観察を行っています。
また、『海水メダカ』というメダカも飼育しております。それは、水槽に入れる水の
塩分濃度を徐々に大きくしていくことで、海水と同様の塩分濃度の水の中でも生きてい
くことのできるメダカなのです。メダカは淡水魚であり、「メダカは海水中でも生きら
れるのか?」と思うかもしれません。実は、メダカは、サンマなどの海水魚と同じダツ
目に属しています。ダツ目に属する魚には、他の魚と違う点があります。それは、エラ
の塩分調節が可能であるという点です。そのエラがフィルターのように塩分と水中の空
気を分け、心臓などに負担がかからないようにできているのです。だからこそ、『海水
メダカ』が誕生し、海水中でのメダカの飼育が可能となるのです。
さらに、葉脈標本を作り、それを文化祭などの行事に来てくださった皆さんに配布し
ました。この標本を作るには、植物の葉を水酸化ナトリウム水溶液に一日中漬けます。
漬けた葉を取り出した後、葉を歯ブラシで洗い、葉脈以外の組織を取り除きます。それ
をラミネートして、葉脈標本としたのです。
ほかにも、アルコール(エタノールなど)の揮発性の危険性を示したアルコール爆発
の実験など様々な実験に取り組みました。
今年の文化祭では、鉱物標本の展示、アフリカツメガエルの展示等を行いました。今
年の文化祭では、部員の不足、部員間の連絡がうまくいかないなどあり、計画していた
実験や装置の組み立てなどを行うことが難しかったのが残念でした。これから、後輩た
ちには「部活動」として、団結力を高めていってほしいと思います。
私たち生物・化学部は、化学や物理等の科学分野を専門的に取り扱う一面も持ってい
ますが、『生き物』も取り扱っています。すなわち、生命を取り扱う一面を持っている
のです。だからこそ、これからも科学ならではの面白さ、命の大切さを伝えていきたい
と思います。