3月24日 NHK総合 午後6時10分 「ロクいち」
旧制糸中一回生 鎌田誠一氏の特集で糸高が紹介されます。
「ロクいち」(午後6時10分から7時までの福岡地域番組)の特別番組として、福岡市と上海市の交流について3月21日から24日の4回シリーズが計画されています。第4回目は「日中の歴史と未来」がテーマですが、その中の一部に、現代中国作家魯迅と旧制糸島中学一回生の鎌田誠一の交流が取りあげられ、糸島高校の図書館で撮影された取材が一部放送されます。図書館前の「魯迅と鎌田誠一」コーナー及び図書館内の校訓「自主積極」、そして、糸中同窓会誌9号がその対象です。
作家魯迅は単に小説を書くだけでなく、蒋介石国民党の批判文書を発表しており、蒋介石から執拗な追跡を受けていますが、その時鎌田誠一さんが魯迅を助けたのが縁で、鎌田誠一さんが亡くなられた時に魯迅が墓碑追悼文を書いています。日中国交回復のおり、墓標の原本を鎌田家が中国に返還し、そのお礼として、故宮博物館責任者である劉炳森が書いた糸高校訓「自主積極」と、現代中国語のフォントにもなっている書道家舒同が書いた「迎春」が贈られました。上海観光の名所になっている魯迅旧居には、魯迅の書斎に鎌田誠一さんが描いた絵と鎌田さんが贈呈した博多人形が飾ってあります。詳しくは、糸高のホームページ上にある「魯迅と鎌田誠一」をご覧ください。
番組の流れとしては、鎌田誠一さんのお兄さん鎌田寿さんの孫である椚山さんは現在横浜市在住ですが、鎌田さんの母校糸島高校を訪れ、魯迅日記にも記されている「糸中同窓会誌9号」を読み、研究者の横地剛さんの話を聞き、実際に上海の魯迅旧居や魯迅博物館を訪れ、中国側の責任者から話を聞きながら、鎌田さんの魯迅及び上海に対する思いを浮き彫りにしていくというものだそうです。短い時間だと思いますが、糸島高校がNHKで紹介されるのは喜ばしいことです。
糸島高校は国際交流に関しては、県内では最も盛んな学校の一つですが、この根底には旧制糸島中学時代の鎌田さんの行動があったからだと思いますので、九州大学への留学生との文化交流会では、必ず留学生達に鎌田さんのことを紹介しています。この度のNHKの番組を機会に、図書館前の「魯迅と鎌田誠一」コーナーにも足を運んでいただければ幸いです。 |
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